2016年10月5日水曜日

広報インターンを終えて

こんにちは。早稲田大学WHABITAT4年の村田理帆と申します。20164月から8月までの約5ヵ月間、インターンとして広報業務に携わらせて頂きました。今回は5ヵ月間の広報業務を経て学んだこと、そして感じたことを中心に筆を執らせて頂きます。

「ハビタットの事務局でインターンをしてみないか」声がかかったのは就職活動が始まった3月のはじめ頃でした。現役時代、沢山お世話になったハビタットの支えに少しでもなれれば、という思いと、NPO法人による国際協力への関わりを知りたい、そんな思いからインターンを引き受けることにしました。

広報業務に携わらせていただく中での発見は、自分が思っている以上にハビタットのことを知らなかったという事実です。現役時代、ハビタットの活動に積極的に関わり、GVリーダーも経験した私は、ハビタットの活動を深く理解しているつもりでした。しかし実際に事務局での業務に取り掛かる中で、私が知るハビタットは、GVやその他のユースプログラムの活動といったほんの一部分の活動であることに気がつきました。活字という手段で、ネパール地震の被災地でハビタットが地域住民と一緒に取り組む活動や各国のコミュニティ支援の取り組みなどを伝えることで、新しい発見に出会うことができました。それと同時に、人に伝えることの難しさと責任の重さを味わうことができました。Facebookやブログ、ホームページなどの更新や毎月配信されるメールマガジンなど、複数の媒体を駆使してハビタットの活動を一般の方々に伝える、そして、低水準の住居問題に対して問題意識を抱いてもらえるよう導くことがハビタットの広報として目指すべき目標であり、それは「言葉を紡ぐ」という、地道な努力の積み重ねなくしては到達できない険しい道のりであることを実感しました。

一方、インターンとして事務局に通うようになって間もない頃、熊本地震が発生しました。度重なる余震により、甚大な被害をもたらしたこの地震の報道を見た時、ハビタットの広報インターンとして、「直接自分の目で熊本の現状を見て、自ら発信したい」、そう強く感じました。そんな矢先、広報スタッフとして現地での活動を事務局より打診された私は、迷いなく熊本行きを決意しました。GVとは異なり、たった一人で熊本まで向かう、縁もゆかりもない熊本で果たしてどれだけ自分が役に立てるのか、正直不安だらけでした。けれども、広報インターンであることに加え、東日本大震災が起きた際にテレビで映し出される惨状をただ見るだけだった自分が思い出され「今回こそは」という気持ちが私を突き動かしました。振り返ってみると、熊本地震の被災地でどれだけの力になれたのかは分かりませんが、たとえ小さな力であったとしても、熊本の現状を自らの目で見て、熊本支援の輪が広がるように思いをこめて言葉を紡ぎ記事にしたことで、自分は確実に熊本の支援の輪の中にいると感じることができました。また、熊本での活動をきっかけに、災害支援を身近に感じることができるようになりましたし、熊本という土地そのものが私にとって特別な場所になりました。ハビタットが熊本での支援を終えた後も個人的に熊本を訪れるなど、今までの自分では考えられないような行動力がこの数ヵ月で身についたように感じます。

9月から半年間、フィリピンへ渡航することが決まっていたため、インターン職を一旦離れることになりました。5ヵ月間という短い期間でしたが、ハビタットで広報インターンを務めることで、熊本支援を含め、何物にも代えられない貴重な経験を積むことができました。5ヵ月間、大変お世話になりました!!!

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