2016年6月1日水曜日

熊本での活動~他者に寄り添う心~

こんにちは。ハビタット・ジャパンでインターンを務める村田です。5月21日から22日にかけての週末、立教大学eddyに所属し、ハビタット・ジャパンでインターンを務める米田君が、就職活動の合間を縫い、被災地でのボランティア活動に参加してくれました。そんな米田君に被災地での活動、そして感じた思いなど、お話を伺いました。


「何かお困りのことはありますか」 ハビタット・ジャパンが運営をサポートする西原村災害ボランティアセンターのパンフレットを手に、一軒ずつ被災されたお宅を回り、ニーズ調査を行うこと、そして情報提供を行うことが主な役割でした。お宅を回る中で、その場で困っている方がいれば、ゴミ出しや家財の搬出などのお手伝いも行ったそうです。※21日-22日の詳しい活動報告はこちら

「自分自身、子供のころ新潟中越沖地震で被災した経験があります。地元が被災した中で、復興を目指しボランティア活動にいそしむ父の背中を見てきました。だからこそ、熊本地震の被災地で、自分に何かできるのであれば力になりたいと思った」参加した理由を、米田君はこう話してくれました。

今までもキャンパスチャプターの活動を通してさまざまなボランティア活動に取り組んできた米田君ですが、今回の活動では、被災されたご家族のニーズに直接応えるボランティア活動ではなく、住民のニーズを聞き取ることでボランティアを派遣するためのお手伝いをすることができたと話します。住民のニーズをボランティアとマッチングさせるボランティアセンターが担う役割、その苦労を知ることができたと共に、米田君にとっては、ある種のもどかしさを感じる機会にもなりました。

支援を求める住民、支援に手を差し出すボランティア、そしてニーズをマッチングさせるボランティアセンター。被災地では限られた人員、そして日々変わりいくニーズに、住民の方が求める支援を十分に届けることができていないのでは、という思いを抱いたそうです。
何をどこまでボランティアに任せていいのか、不安に感じる住民。限られた人員でニーズ把握に取り組むボランティアセンターのスタッフ。マッチングが合わず帰らざるを得なかったボランティア。ボランティアセンターでのお手伝いを通して、こういった現状があることを知れたと言います。


また、「建築士などの専門家に自分の住宅の被害状況をきちんと鑑定して欲しい。」そう声を漏らす住民を目の当たりにし、無力感も感じた米田君。しかし、「役に立ちたい、復興に向けて共に力を合わせたい」そういった気持ちを見せることで、被災した方に寄り添うことができたと話してくれました。

「今まではボランティアを行う立場だったが今回の経験を通して、様々なアクターの気持ちに気づくことができた」そう話す米田君は、将来、支援を必要とする場において、様々な立場の人が100%の力を発揮していける関係を構築できる人材になりたいと、希望を語ってくれました。


ハビタット・ジャパンでは、若者のボランティア活動を通して、社会に貢献できる人材の育成を目指しています。

0 件のコメント:

コメントを投稿