2014年12月10日水曜日

【国内ボランティア体験談】また帰ってきます!


関西学院大学上ヶ原ハビタットの皆さんが、東北ボランティアの様子を共有してくれました。一年生と、二年生の二人は、同じ体験から、それぞれ違ったことを感じとったようです。永嶋さん、かこさん、ありがとうございました!
__________________________________
関西学院大学上ヶ原ハビタット2回生の永嶋千尋です。

118日から10日まで、私たちは東北を訪れました。9日には、岩手県大船渡市でスタディーツアーと地元のバレーボールチームの方々とバレーボールをしました。今回の活動は、私にとって3回目の東北でした。過去2回は肉体的な活動が多く、それを通して震災当時の状況を知ることが多かったのですが、今回は今まで以上に地元の人とたくさん話すことができて、被災地のこれからのことを考える機会が多かったように思います。

午前中のスタディーツアーでは、前日に見せていただいた震災当時の映像と同じ場所に連れて行ってもらい、実際にここに津波がやってきたのだと少しでも感じることができました。そこで被災者でもあるスタッフの方が仰っていたことが印象に残っています。それは被災者でさえ震災前の景色や当時のことを忘れてきている、時々当時のことを思い出さなければならない、ということでした。この話を聞くまで私は、被災した方は当時のことを忘れられず、できるだけ忘れたいのではないかと考えていました。もちろん人それぞれだとは思いますが、そのような考えがあるということを初めて知り、やはり3年という月日が経ったのだと感じました。

午後は、大船渡のバレーボールチームの方々とバレーボールをしました。運動不足の大学生にとっては久しぶりに体を動かすのが本当に楽しく、単純に楽しみました。途中、大人対大学生の試合も申し込みましたが惨敗でした。(笑)一緒にバレーボールをしながら、たわいもない会話をして、楽しい時間を過ごしました。

夜のミーティングでは、今後私たちはどのように東北に関わっていくべきか、メンバーやゲストハウスの方と話し合いました。今回の活動は、震災後の瓦礫を拾ったりするような、いわゆる「ボランティアらしい」ボランティアではありませんでした。しかし、だからといってニーズがないということではなく、今後は今回のバレーボールのように、参加型のボランティアが求められているそうです。震災後、人口が減ってきている地域ではお祭りやイベントに参加する人も減ってしまっています。そこで私たち外部から参加してほしいということです。また、どのような活動がしたいか私たちの側からどんどん提案していってほしいというお話もありました。これからはニーズを聞いてから動く、受け身なボランティアではなくて、自分たちはこんなことができます!こんなことがやりたいです!と提案していくことが求められているそうです。

冒頭でも述べましたが、今回の活動では地元の人と話す機会がたくさんあり、これからの東北について、これからの東北との関わり方について考えることができました。また、今回はボランティアだけでなく、東北のおいしいものや綺麗な景色もたくさん体験できました。きっかけは何でもいいので、東北に関わる人が増えたらいいなあと思います。私もこれからも足を運び続けたいと思います!

__________________________________

関西学院大学上ヶ原ハビタット一回生のかこです。

私は東北に行くのは、今回で2回目でした。

私がはじめて東北に訪れたのは、高校生のときでした。自分が考えていたよりもはるかに想像をこえる被災地の姿にただただ驚き、こんなに大変なことが起きているのに自分はなぜ何も知らなかったんだろう、とすごく悩みました。そして大学に入り、ハビタットの活動として東北に行けることになりました。大船渡に行って、コーディネーターの板沢さん、ゲストハウスの大関さん達のおかげで、現地の方とスポーツをしたり、ご飯を食べたり、ボランティアとして被災地に来ているはずなのに、誰よりも楽しんでいる自分がいました。

まるで田舎のおばあちゃんの家に帰ったような感覚でみなさんが迎えいれて下さり、神戸に帰ってきた今も、また会いたくてしかたがありません!() 「東北に行く」ということに堅いイメージがありましたが、今回の笑いの絶えない派遣で、東北がとっても大好きな場所へ変わりました。


貴重な経験をさせていただき、ありがとうございました!必ずまた行きます!