2014年11月26日水曜日

事務局:嬉しいお便り


こんにちは!ボランティア事業担当の稲垣です。私は2013年半ばまで宮城にいました。その時に縁あって支援を行った名取市の職員の方から、うれしいお便りをいただきましたので、ご紹介します。

宮城県名取市閖上(ゆりあげ)地区は、津波で大きな被害を受けました。まちづくりに関しては、住民と行政の間でまだまだ話し合いが必要な状況ではありますが、区画整理がようやく着工にいたり、復興にむけて少しずつ前に進んでいるようです。

子どもの遊び場となる「こどもハウス」が新設されたり、再開した「ゆりあげ港朝市」は大変な賑わいを見せていたりと、まちの様子は少しずつ変化しています。ハビタットは昨年、地区が一望できる日和山という小高い丘のすぐ横に、東屋を建てる支援を行いました。

日和山を訪れる多くの人が休める場所を、という市の希望を受けて建設にいたりましたが、受け渡した後の管理は地元の皆さんに行ってもらうという約束になっていました。

先日、名取市政策企画課の小畑さんから連絡があり、市の職員の方々がボランティアで東屋全体の塗装を行ったと報告してくださいました。海風に耐えるためには、定期的にペンキの塗り直しが必要です。支援の結果がこうして地元に受け継がれ生かされているというのは、自立支援を目指す私たちハビタットにとって大変うれしいことです。

同時に、こうして連絡をいただいたことは、震災から3年半を過ぎまだまだ続けられている復興への努力、仮設住宅や避難先での暮らしを続ける20万人以上の人たち、そうしたことに思いを馳せるきっかけにもなりました。

2014年11月19日水曜日

【国内ボランティア体験談】こみあげる思い。東北派遣

名古屋外国語大学の皆さんが、大船渡市を訪れました。三度目となる東北ですが、学びの多い滞在になったそうです。学生の皆さんの体験をご覧ください!

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NUFS Community Builders  加藤星也

91314日に、岩手県大船渡市へ行きました。NCBからの6人、青山学院大学SHANTI SHANTIからの2人、合計8人で活動しました。僕にとって、東北を訪れるは3回目でしたが、今回も多くのことを学ぶことができました。 

1日目:私たちは、地元のソフトバレーチームであるCBQの皆さんとソフトバレーをしました。これがものすごく楽しくて、あっという間に3時間が過ぎてしまいました。最初はソフトバレーというスポーツを甘く見ていたのですが、やってみるとこれがハードなスポーツ。皆汗をびっしょりかいて、とてもいい運動になりました。スポーツを通じて、地元の人々と交流、そしてつながることができ、これも一つの支援であるのだと感じました。次参加するときはストレッチをちゃんとします!

交流会の後は温泉へ行き、夜は屋台村に行きました。夜はゲストハウスにとまることができ、その夜ミーティングをしました。1日目の反省点と感想を話し合い、最後に2日目の目標を各々で決めました。メンバー全員の素直な感想が聞け、良い雰囲気でミーティングをすることができました。

2日目:午前中に今回のメインでもあるこれからの大船渡支援について話し合いました。そこで挙がったのが大船渡で英会話教室を開くことでした。私たちは、名古屋外国語大学に通い、英語を中心に学んでいます。そこで、私たちの学んでいる英語が何かの支援につながるのならば、ぜひともこの英会話教室を実現させたいと思いました。メンバーからも多くの意見が出て、これからNCBとして実現に向けて前進していこうと思います。

午後はスタディーツアーとセルフビルド支援をさせていただいたお宅を訪れました。スタディーツアーでは、多くの災害の爪痕を目の当たりにし、赤崎復興隊のメンバーの人から震災当時のお話を聞くこともできました。お話の中で、「映像からは当時の悲惨さが伝わりきらない悔しさがある」と聞いたとき、だからこそ「伝える」ことが重要であると感じました。その後、セルフビルドのホームオーナーの佐藤さんのお宅を訪れました。家がほとんど完成に近づいていて、びっくりしました!今回は、洋室の家具の配置を皆で考え、移動させました。気に入ってくれたようで嬉しかったです。そんな時、佐藤さんがセルフビルドに携わったボランティアの人々の活動写真を見ながら「これがおれの財産だ。」と言っていたのを聞いたとき、言葉に表せないほど心にこみ上げてくるものがありました。

今回の活動で僕は、被災地を見て悲観的になるのではなく、ポジティブなところを見つけようと心に決めていました。もちろん今回も多くの楽しい東北の良さを肌で感じましたが、スタディーツアーをし、当時のお話を聞く中で、どうしても悲観的になってしまいました。ですが、今のありのままを伝えることの大切さを学び、自分の目で見たことを多くの人に伝えることが今自分にできることだと思いました。そして、新たな支援の仕方を通してこれから活動していこうと思います。今では、東北は僕の一番好きな場所です。食べ物は美味しくて、自然に囲まれ、人のぬくもりを感じることができる東北に、これからも通い続けたいです。