2013年4月30日火曜日

国内:ボランティア体験談(東北その3)

【ボランティア体験談 @東北 2013.04.20-2013.04.21】
投稿者:浦田雅子(学生)/ ハビタット・ジャパンが宮城で行う災害支援活動とコラボ

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はじめまして。明治大学絆インターナショナルの浦田雅子と申します。東北には月2くらい、ハビタットの活動にも何度か参加しています。今回は4 月20 日から2日間にわたり、南三陸で行われたハビタットと明治大学絆インターナショナルの共同プロジェクトについてご紹介したいと思います。

明治大学絆インターナショナルは震災後の2011 年6 月に東北支援を目的に設立された団体です。石巻・南三陸・南相馬などでボランティア活動を行っています。昨年11 月からは、南三陸で地元の団体と住民の方の協力を得て、公園作りに携わっています。5月4日には完成予定です。公園は手作りのために、散歩道の整備や草刈りなどもすべてボランティアが行ってきました。公園となる場所にはベンチが置かれていましたが、激しく破損し、座れる状態ではありませんでした。公園の完成が近づくにつれて「より公園らしく」、その思いが強くなってきましたが、ベンチ作り経験者はおらず、やはり買うしか術はないのかと悩んでいました。

その時、私が個人的に参加しているハビタットでの活動を思い出しました。昨年の10 月頃に矢本運動公園仮設住宅でベンチ10 台を住民の方と協力して作り上げたのです。ベンチは屋外に設置しても十分耐久性のある「かっこいい」ものでした。「あのベンチがこの公園にも置けたらいいのにな」という勝手な思いつきを宮城のスタッフさんに話したところ、「企画書を出してみて!」と前向きに検討して下さることになりました。そこからさまざまな調整を経て、先日ハビタットと明治大学絆インターナショナルが共同でベンチ4台とピクニックテーブル2 台(下記写真を参照)を制作することになりました。



4月にも関わらず雪が舞う中での作業になりましたが、11 人で予定していた全てのベンチとテーブルを作り終えることができました。活動には日頃からお世話になっている区長さんや地元の方も参加して下さり、大工仕事に不慣れな私たちを、叱咤激励しながらにぎやかに作業を進めることができました。

もの作りを通して、普段とは違う住民の方の一面を発見できることは、ハビタットの活動の良さだと改めて感じました。大工仕事を通して、普段は寡黙な男性のはにかんだ笑顔を見られるのはとても嬉しいです。また、ハビタットの活動では、生活において欠かすことのできない家や家具といったものを、自分たちの手で修繕や制作していきます。その作業は、日々の生活を自分の手でよくしていくことにつながっているのだ、と活動を通して実感しています。仮設住宅で座椅子を作った際には、久々に大工道具を握ったと話していた住人の方がいました。「震災後はあんまりこの道具に触れる気にはならなかったけど、やっぱりいいものだな」」活動を通して、また好きだった日曜大工を再開し、仮設住宅での生活をよくしていくきっかけもハビタットは提供しているのだと思います。


震災直後は泥かきや瓦礫の撤去など、壊れたもの、汚れた場所をもとの状態、つまりゼロに戻していく活動が多いように感じていました。しかし、2年が経ち、他のボランティアさんのブログにもありましたが、なにか新しいものを作り出して住みやすい町や家を作っていく活動が増えてきたように感じます。もちろん、今尚、瓦礫や解体を必要とする家屋が残っている地域も多く存在することは忘れていけないことです。

私たち自身、今まではNPO/NGO が用意してくれたプロジェクトに沿ってボランティアをすることが多かったですが、現在の公園の制作を含め、ニーズを見極めて住民と共に考えて何かを作り出していく活動へとシフトしていることは確かです。ボランティアにできることが少なくなってきている理由は、ここにあるのかもしれません。

これから求められる活動には、今までのボランティア活動とは違った難しさがあり、より長期的な支援になると思います。公園作りにしても、ベンチ作りにしても、私たちがこの先10 年、20 年といった長いスパンで地元の方と一緒に維持管理をし、よりよくしていくことが求められています。そして、私たち自身がこれからも南三陸とつながっていたいと考えています。しかし、いつも帰りの夜行バスで思うのは、「自分には何もできないなあ、無力!もどかしい。。。」それでも、ハビタットや地元の力をかりて自分にできることをこれからもしていきたいという思いは毎度強くなります。


今はインパクトが似合う女子になるのが目標です!笑

ハビタットの大谷さん、稲垣さん、マイク、ボランティアさん、

2日間本当にありがとうございました。

みなさん、ぜひ、公園にいらしてください!まだ桜は散っていないそうですよ。


2013年4月18日木曜日

事務局:東北スタッフ便り(その1)

【東北スタッフ便り 2013.04.18】

岩手生まれの埼玉育ち、宮城オフィスの大谷です。



ハビタット・ジャパン宮城のボランティアベース、野蒜小学校3Fの音楽室から、東北駐在スタッフ便りをお届けします。


桜も咲いて、暖かくなって、春はボランティアの季節ですね。さて、今回は、ボランティアさんからのよくある質問について、回答してみたいと思います。


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Q:ボランティアがいない日は、何をしてるんですか? 

A1:ボランティアがいなくても、支援活動が必要な日があります。緊急性の高いものや細かいニーズに関してはスタッフ(&現地ボランティア)で対応しています。
A2:適切な支援を行うための調査、調整を行います。復興が進むにつれて、より綿密な事前準備が求められるようになってきています。
A3:ハビタットでは、被災家屋修繕に関わるコンサルティングや工事費の支援など、ボランティアさんがあまり関わらないタイプの支援も行っています。
A4:支援団体の活動は寄付や助成金で成り立っているので、みなさんに「ハビタットの支援はよい支援だからぜひサポートしたい」と思ってもらえるよう、事前と事後に計画書や報告書を作成したりもします。
A5:東京本部と現地間での調整も、随時行っています。必要に応じて、東京本部に出向くこともあります。
A6:ほか、地元学生にボランティアのことを知ってもらうために大学を訪問するなど、今後の支援を広げていく方法を模索しています。


Qお休みの日は、何をしているんですか?
A、復興支援に休日はありません。

Q復興は進んでいるんでしょうか?
A:着実に進んでいると思います。ベースのある東松島市でいえば、目に見えるがれきはほぼなくなっていますし、新しい建物も増えてきています。高台移転先の造成工事もはじまり、復興に向けて大きく動き出している雰囲気はあります。ただし、被災状況やアクセスの良し悪しなどが原因となって、被災者間、地域間での格差は広がっていく傾向にあります。家族を失って立ち上がれない人もいますし、仕事を再開できていない人もいます。女川町の離島、出島のように、いまだにがれきが残っている場所もあります。今後の支援においては、復興から取り残されてしまう人たちにしっかり目を向けていく姿勢がより重要になってきます。

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それでは、今日はこれから、地元の食堂やお店や遊び場でお金を使うことで復興支援をしてきます!


2013年4月13日土曜日

事務局: タイの家族と一緒に家を建ててきました!

【事務局便り 2013.04.10】

地球の歩き方、旅行会社エスティーエートラベル、ハビタットの3団体が共同企画した一般募集チーム「Japan Hope Builders」が、3月タイの首都バンコク郊外で現地の家族と一緒に家を建ててきました!
  
今回のメンバーは大学生12名、社会人1名の計13名。関東、東海、関西、九州など日本全国から集まりました。3月はタイの最も暑い時期で、毎日強い日差しの下の作業ではありましたが、みんな「これからここに住む家族のために、できる限り完成に近づけて帰りたい」という強い気持ちで頑張りました。

下のリンクをクリックするとスライドがスタートします。


Slideshow

2013年4月10日水曜日

事務局:春風に参加(3月30日、31日)

【事務局便り 2013.4.10】

ハビタット・ジャパン事務局の田中入馬です。

3月30日、31日の2日間、桜満開の代々木公園で春風というイベントに参加してきました。
以前は毎年参加していたのですが、ここ数年参加することができず、今年も参加を見送る流れだったのですが、運営スタッフの方からお誘いがあり、参加させてもらうことにしました。

当日は、ハビタット・ジャパンの学生支部に所属する学生数名が運営スタッフとして応援にきてくれました。私たちのブースでは、スリランカ北部、内戦跡地でのコミュニティ支援のための寄付を募りました。

2日間とも、春風というタイトルに反して、びっくりするほど寒かったのですが、会場にはたくさんの方々が集まり、楽しい音楽と、おいしい食事で盛り上がっていました。そして、私たちのブースにもたくさんの方が足を止めてくださり、2日間で18,434円の寄付をいただくことができました。

これらの寄付は、ご協力いただいたみなさんのメッセージとともに、現地に送ります。






事務局: 世界中のボランティアとベトナムで家を建てよう!参加者募集中

【事務局便り 2013.4.9】 

こんにちは。ハビタット・ ジャパンでボランティアプログラムを担当している高橋です。今日は夏の海外建築ボランティアプログラムに関するお知らせです!


ご存知の方も多い通り、ハビタットでは通常の海外建築ボランティアプログラム(Global Village Program、通称GV)に加え、世界中のボランティアを集め、短期間で数十軒の住居建築を行う「Big Build」イベントを開催しています。

ハビタット・ジャパンが属するアジア太平洋地域では、2012年だけでも複数の「Big Build」イベントが開催されました。ハビタット・ジャパンのボランティアも参加した夏のイベント、「Rebuild Sri Lanka」(スリランカ)に続き、「Everest Build Ⅱ」(ネパール)、「Friendship Builds」(バングラデシュ)と、世界中から総勢700名を超えるボランティアが集まり、「きちんとした住まい」を必要とする家族と一緒に、計70軒を超える家を築き上げました。

   

※Rebuild Sri Lankaの活動模様はこちら

そして、今夏『Mekong Big Builds』の名のもとに、目覚ましい経済発展を遂げるベトナムで「Big Build」イベントの開催が決定。活動場所は、ホーチミンから車で1時間半ほどのメコン・デルタ地帯に位置するティエンザン省です。この地域の人々の暮らしは、その発展とは裏腹に、今だ貧困状態に置かれている上、地理的に洪水や干ばつなど自然災害の影響を受けやすく、多くの家族が簡易的な住まい(椰子の葉っぱや木で作られた)で暮らすことを余儀なくされています。ハビタット・ベトナムでは、家族が安心・安全に暮らせる「きちんとした住まい」の実現を目指し、この地域で住居建築やトイレ設置などを進めています。『Mekong Big Builds』では、世界中から集まる200名を超えるボランティアと共に、25世帯の住居を築き、コミュニティの更なる発展に寄与します。一人でも多くの方のご参加をお待ちしています。

◆活動期間 : 8月3日‐8月10日(建築活動期間4日‐9日)
◆集合・解散 : ベトナム ホーチミン市 タンソンニャット国際空港
◆参加費用 : 167,800円

詳細はこちら!!
お問い合わせはこちら <specialbuild@habitatjp.org> まで。

2013年4月3日水曜日

事務局:災害支援ボランティア募集中!(4月)

【事務局便り 2013.4.3】

ハビタット・ジャパンでは、東日本大震災により被災した地域で地元住民やボランティアと共に、復興支援活動を続けています。
4月も引き続きボランティアを募集。活動にご協力頂ける方は是非ご参加ください。

◇活動概要◇
◆活動場所:
A. 宮城県石巻市、東松島市、名取市周辺の地域及び出島
B. 岩手県大船渡市周辺の地域

◆活動内容:
公民館や集会所の修繕、倉庫などの建築、被災家屋や農地の清掃(がれき撤去、解体)、仮設住宅内でのお茶会の実施・参加、ポスティング、農業・漁業支援など
※活動内容は天候や現地のニーズに応じるため当日のご案内になります。また悪天候の場合は活動が中止になることもあります。
※「ボランティア活動の1日(宮城県)」はこちら。ただし、内容は時期・場所により異なりますので、参考までにご覧ください。

◆活動日程:
A.宮城県【4月】6日 (土) - 7日 (日) , 13日(土) - 14(日), 20日(土) - 21日(日)
B.岩手県【4月】19日(金)-21日(日)

◆参加費:1,500円/日・名 (例:3日参加は4,500円/名)
※宮城県:20日-21日の日程のみ滞在場所が異なる可能性があり+1,000円を予定しています。

参加申込みはこちら http://www.habitatjp.org/jpblog/2012/05/20120518TVR.html